あまな (甘菜) 

学名  Amana edulis (Tulipa edulis)
日本名  アマナ
科名(日本名)  ユリ科
  日本語別名  ムギグワイ、アマイモ、トウロウバナ
漢名  老鴉瓣(ロウアベン, lăoyābàn)
科名(漢名)  百合(ヒャクゴウ, băihé)科
  漢語別名  山慈姑(サンジコ,shancigu)、光慈姑
英名  
2021/03/06 小平市 玉川上水緑地

2011/03/02 さいたま市 田島が原 

2009/03/15 さいたま市 田島が原

2006/03/27 田島が原
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 アマナとヒロハノアマナの区別は、

  葉:  アマナの葉は、無紋。
      ヒロハノアマナの葉は、中央に白線がある。
  苞葉: アマナは2枚。
      ヒロハノアマナは2~3枚。
  雄蕊: アマナの雄蕊は、花被片の半分の長さ。3本は長く、3本は短い。
      ヒロハノアマナの雄蕊は、花被片より短い。
  雌蕊: アマナの雌蕊は、雄蕊より短い。
      ヒロハノアマナの雌蕊は、雄蕊より長い。 
 アマナ属 Amana(老鴉瓣 lăoyābàn 屬)には、東アジアに3-6種がある。

  A. anhuiensis(安徽老鴉瓣)
  A. baohuaensis(寶華老鴉瓣)
  アマナ A. edulis(Tulipa edulis;老鴉瓣)
  A. kuocangshanica(括蒼山老鴉瓣)
  ヒロハノアマナ A.latifolia(Tulipa erythronioides, T.latifolia;二葉鬱金香)
  A. wanzhensis(皖浙老鴉瓣)

 アマナ属は、かつてチューリップ属 Tulipa(鬱金香屬;
かつては Tulipa をアマナ属と呼んだ)に入れらたが、近年では別属とする。
 ユリ科 Liliaceae(百合 băihé 科)については、ユリ科を見よ。
 「和名あまなハ甘菜ノ意。其鱗莖ノ白肉苦味并ニ刺戟味無ケレバ云ヒ、麥慈姑ハ麥圃ニ生ズルト謂ハレテ此名アル乎或ハ其葉麥ノ如ケレバ謂フ乎。」(『牧野日本植物図鑑』)
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』9(1806)山慈姑に、「アマナ トウロウバナ トウロン ムギクワヰ麦地ニ生ズル故ニ名ヅク マツバユリ江州 ムキグワヰ根ニ皮アル故ニ名ヅク。以上京 アマツボロ同上鳥羽村 アマイモ同上加茂 ナンキンズイセン同上花家 ハルヒメユリ同上 ステツボウ筑前 カタスミラ肥前 スミラ同上 ツルボ丹波 ウグヒス摂州」と。
 本州(宮城以南)・四国・九州・朝鮮・遼寧・山東・江蘇・浙江・安徽・江西・両湖・陝西に分布。
 埼玉県では、絶滅危惧IB類。
 地下深く鱗茎を持ち、澱粉質に富む。
 地下の鱗茎は、煮たり焼いたりして食用にし、また薬用にする。
 中国では、鱗茎を光慈姑(コウジコ,guāngcígū)と呼び薬用にする。
『全國中草藥匯編 上』pp.354-355
 華北では、山慈姑の代用にする。『中薬志Ⅰ』pp.60-63 『全國中草藥匯編 上』p.118 


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